守秘義務は必ず守る

医療関係の仕事は人命が関わってくるため責任が重い仕事であり、その性質から仕事上いくつかの義務を守らなくてはなりません。
看護師も医療に携わる専門職であるため、義務を負っている事実を意識し、普段から注意する姿勢が大事です。
医療関係者の心構えに、秘密の厳守があります。看護師は業務に従事する中で、患者さんに関するプライベートな情報を知る立場にあります。患者さんの身体情報や病気の状態もまたプライベートな情報であるため、厳守しなければならない情報です。しかし油断していると、思ってもいないようなところから情報が漏れてしまう可能性もあります。たとえ看護師本人が故意に漏洩させるつもちがなかったとしても、うっかりミスから患者さんの情報が漏れてしまった場合、看護師だけでなく、病院全体の責任問題にまで発展しかねません。
例えば、芸能人の治療に関わるようになった場合、仕事で知り得た情報を誰かに話したくなることもあるでしょう。しかし、医療従事者である以上、心構えを忘れず、誰のプライベート情報であっても秘密厳守の意識を欠かしてはいけません。
守る必要がある秘密を確実に漏らさないようにするには、プライベートと仕事を明確に区別する心掛けが大切です。仕事では秘密を洩らさないよう細心の注意を払っていても、プライベートでうっかり秘密を口にしてしまう場合もあるため、プライベートの時間にはできるだけ仕事のことを忘れるようにすると良いでしょう。